久喜市のごみ処理施設建設の経過情報を伝える記事が、2022年10月発行の農事新聞45号で掲載されました。下記にて転載いたします。
農事新聞 2022年10月25日号記事より

久喜市議会 新ごみ処理施設建設「可決」

賛成19 反対7 2027年4月稼働予定

久喜市議会は9月定例会最終日の30日、市が菖蒲地区に約276億7000万円をかけて建設するとした新ごみ処理施設建設関連議案を19対7という賛成多数で原案どおり可決した。9月22日の教育環境委員会で同議案が否決されたため動向が注目されていた。市ではこの決定を受け、5年後の2027年4月には久喜市内全域と宮代町のゴミを一括処理する新ごみ処理施設を予定通り稼働させるとしている。

周辺住民への環境対策評価 市民と宮代町のごみ一括処理へ

30日の本会議には27人の議員全員が出席した。議案は議長を除く26人の「賛否」で決した。9月定例会最大の議案となった新ごみ処理施設建設整備事業議案には26人中、4人が賛成の立場で、3人が反対の立場で登壇し、持論を展開した。

建設賛成派はごみ処理施設を市が”迷惑施設”として捉え、建設される周辺住民のことを重視し、臭いや煙などの環境面で十分な配慮を施した点を高く評価した。一方、反対派は建設関連整備費約276億7000万円のうちの85%を占める建設費234億8000万円は高すぎる、賑わい創出整備費25億円は不要だとして設計の見直し等を求めた。9月22日開催の教育環境委員会採決では賛成3人、反対4人で建設整備案は否決されたが、30日の本会議では市の原案に対して26人中19人が賛成し反対者は7人だった。

賛成が多数を占めた決め手、背景には、現在市内に3か所あるごみ処理施設が築30年以上も経過し、老朽化が顕著なことや、新ごみ処理施設建設を先送りして議論を続けているといずれ炉に大障害が発生し、市民生活に重大な影響を及ぼす可能性があること、それに今回建設予定地となった菖蒲地区で市の原案に歓迎する声がでているとの報告があったことなどが総合的に評価された結果と言える。

市は新ごみ処理施設の建設に当たって単に価格面だけを見て落札業者を決める一般競争入札方式を取らず、市の提案内容を最も具現化したことが見定まれる総合評価一般競争入札方式で落札者(日立造船グループ)を決めた。

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