広報くき 2023年4月号に掲載された、久喜市栗橋地区の宿場町の歴史を4回に渡って転載します。
第2回となる今回は、栗橋宿の特徴や日光街道についての解説です。
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にも登場した”静御前”にゆかりのある地も登場します。
歴史を感じながら、史跡をめぐる街歩きをはじめて見てはいかがでしょう。

前回のお話
利根川のほとりで育まれた歴史 栗橋宿①(宿場町の風景)

栗橋宿 利根川のほとりで育まれた歴史②

発掘調査と宿場風景

平成24年から令和4年まで発掘調査が行われ、陶磁器や漆塗りのお椀といった生活用品から、建築に用いられた廃材など、当時の様子をうかがわせる遺物が多数出土しています。

天保14年(1843)の調べでは、栗橋宿の人口は1,741人、家の数は404軒、旅籠屋は25軒で、現在の埼玉県域の日光街道の宿場としては、杉戸宿に次いで規模が小さかったとされます。しかし、栗橋宿には、他の宿場とは明らかにその様相を異にする特徴がありました。日光街道で唯一、関所が設置されていたことです。

日光街道(日光道中)

江戸時代に整備された五街道の一つで、日本橋から現在の栃木県日光市までの21宿からなる全長約140Kmの街道。江戸幕府の開祖である徳川家康を祀る東照宮のある日光へ、歴代将軍が参拝する際に通行した街道として特に重要視された。

出典

出典:広報くき 令和5年4月号

リンク:
https://www.city.kuki.lg.jp/shisei/koho/kuki/kohokuki_r05/koho202304.files/01-32.pdf

まとめ

前回に続いて、第2回目をお届けしました。
日光街道の難所「利根川」を目前にする栗橋宿は、関所のある 街道の要所だったんですね。
実に関所制度は 明治の時代まで続きますが、続きのお話はまた次回に。

久喜市観光ボランティアガイド

久喜市では「久喜市観光ボランティアガイド」という取組みが行われています。栗橋宿の史跡巡りをはじめ、市内の自然、歴史、史跡、文化等を、地元ガイドが無料で紹介するイベントです。
久喜の住民からの生の声が聞ける、貴重な体験ですね。久喜市在住の方にも新しい発見がありそう!

▽久喜市観光ボランティアガイド 紹介HP
https://www.city.kuki.lg.jp/miryoku/kanko_tokusan/guide/boranteia.html